補習塾と進学塾は目的が違います
補習塾と進学塾は目的が違います
結論から言うと、「補習塾」は講師一人に対して、生徒の数が5人までの個別指導が多く金額が安い。進学塾は難関校向けで集団授業で値段が高い。補習塾は大学生が教え、集団は社会人講師が教えてくれます。 というわけで、補習塾と進学塾には明確な違いがあります。 補習塾に向いているのは学校の授業についていけない生徒や、学校の成績を上げたい生徒。 進学塾は志望校合格のための効果的な受験勉強がしたいという生徒に向いているのです。 そこをふまえて、具体的な違いについて説明していきます。
目次 |
- 自分にあった学校を選びたい方
- 人生を自分で決めたい方
- 基準が分からない方
1.目的が違います
目的が違います
まず上の図をみてください。 これで、補習塾と、進学塾の違いが理解できると思います。 補習塾は、「個別指導」が主流で、勉強ができない子のためにあります。講師はアルバイトの大学生です。「大学生 アルバイト 塾」と検索してみましょう。
バイトを募集している、大手の塾がわんかさ出てきます。さらに、内容を見てください。「生徒を指導します」と書いてあります。 反対に、進学塾は「集団授業」になっていて、難関校への合格を目的としています。
金額が高い進学塾では、講師の多くは、社会人講師となっています。 補習塾の有名なところでは、明光義塾、森塾などです。 進学塾で有名なのは、sapix、四谷大塚、早稲田アカデミーなどです。
TOMASなど、個別指導で難関を目指す塾もあります。しかし集団授業の合格者数には劣ります。
さらに、専門塾というのがあります。 これは、特定の教科だけを専門に扱う塾です。「英語」「プログラミング」などが理解しやすいと思います。
塾の中には「大宮国際中への合格専門塾」のように、特化している塾もあります。
公立の中高一貫校など、特定の学校は人気があるため、特定の学校を専門とした塾が各地にあります。
どこを選ぶのか?は家庭の方針が最も大事です。 塾を選ぶ場合は、必ず家庭の方針を決めてから、選ぶようにしましょう。
・塾によって目的が違う ・集団と個別がある ・専門塾もある |
2.勉強ができない子に向いている
勉強ができない子に向いている
補習塾は、偏差値が低く、頭がよくない子が行く塾です。
講師一人に対して10人までを、「個別指導」と言っている事が多いです。 補習塾では、偏差値が低い子、自分で勉強ができない子、基礎能力が低い子が塾に集まってきます。 偏差値が50を切っている場合、迷わず補習塾に行きましょう。 偏差値が50を切っている子は、補習塾にいき、基本的な「読解力」を高める事が大事です。基礎がしっかりと出来るようになると、勉強が分かるようになります。
分かるようになると、問題が解け、勉強する事が楽しくなってきます。
上の図をみてください。真ん中(偏差値50)よりも左の場合、補習塾。右の場合は進学塾をおすすめします。 偏差値が50を切っている子は、勉強の基本が出来ていません。
親もあまり頭がよくなく、教育に対しても熱心ではありません。 国語、算数などは、基本ができていないと、問題が解けません。
今、分からない分野がある場合、一単元前の分野でも躓いている可能性があります。
つまり、数珠つなぎのように、前の単元にもどり、分からなくなった場所から、やり直して学習する必要があります。 「前の単元を理解してない」という部分が最も大事です。 問題を解けない、分からない原因は、ここにつきます。 頭が悪い子、勉強ができない子に対しては、もう一度、基礎からやり直す必要があるのです。
具体的に言うと、現在5年生なら、二年間戻って、3年生の基本からやり直すイメージです。
方程式を学ぶ前に、掛け算と割り算からやり直し勉強をしていく。
過去に戻り、やり直しをする事で どこから理解できなくなったのか?を個別指導で洗い出していきます。実は、勉強をやり直す事が、最も重要となります。
学校の授業の進度に合わせて学習をサポートし、授業で理解できなかった部分を補うことを目的としています。
などと書くと、ぼんやりしていて、意味が分かりません。
明光義塾さんなどが、有名です。 基本的に、大学生の講師が教えてくれます。正社員の講師が教えてくれるのは、値段の高いTOMASさんや、店舗展開をしてない、地域密着の塾だけです。 レベルの高い問題を取り扱いません。ゆえに、難関校への進学を目指している人は、悪い事は言わないので、値段が高くても「集団授業の進学塾」へいきましょう。
・頭が悪い子に向いている ・基礎を教えてくれる ・質問しやすい |
3.偏差値50以下の子は行くな
偏差値50以下の子は行くな
進学塾は、難関校への進学を目指して、学力を向上させることを目的としています。
偏差値が50以上の子に向いています。 低学年のうちに、自学自習の習慣を親によってつけてもらっている事が、合格への近道です。
「勉強が得意な子が行くところという誤解されがちですが、必ずしもそうではありません。」 などと書いてありますが、あれは嘘です。
図を見てもらうと分かりますが、進学塾は集団授業で授業をすすめます。
集団授業というのは、基本的に、授業中に質問ができません。一部の塾では可能ですが、授業後に講師に聞きに行くのが一般的です。 集団授業では、出来る子に合わせてドンドン授業が進んで行きます。
授業の「スピード」が速く、自宅で「自学自習」が出来る、分からなことは授業の後で講師に「質問しにいく」事が前提となっています。
つまり、予習、復習ができ「自学自習」ができる事が前提条件になります。
進学塾は、自分で学習する習慣がない子には、きつい環境なのです。自学自習ができるレベルは、偏差値が最低でも50以上ないとできません。
よって、偏差値が低い人は、個別指導にいき、基本をやり直すべきなのです。
個別指導では、生徒3~5人に対して、大学生のアルバイト講師が一人つきます。マンツーマンではないですが、分からない部分を「その場で」教えてくれます。この、その場で教えてくれるのが、最大のメリットです。
反対に勉強が苦手な子が進学塾に行くと、集団授業であり、さらに授業スピードが速すぎて質問の前に、授業についていけなくなります。
授業のスピードが速いと、授業について行けずに、塾にお金を払うだけのカモにされてしまいます。 子供も勉強がどんどん嫌いになってしまいます…
進学塾は、上位20%の子が合格して、ほかの生徒は第一志望に落ちます。
80%以上が第一志望には、合格できないという残酷な場所です。
sapixなどは、クラス順位を上げるために他の塾を掛け持ちする。などという家庭が後を絶ちません。 進学塾はお金も時間もかかるので、覚悟を決めてから行きましょう。中学受験は「親の受験」と言われています。
この意味が理解できる人だけ、中学受験をするようにしましょう。 子供の実力をよく見て、苦手な科目は「個別指導」で週に1科目受ける。 分かるようになってきたら、コマ数を減らす。 受験勉強は、実績のある集団塾に行く事でカバーする。など、戦略をもって受験をする事が大事になります。
・偏差値50以下の子は行くな ・馬鹿はカモにされる ・個別から転塾せよ |
4.一番大事なのは、家庭の方針
一番大事なのは、家庭の方針
友達が行っている塾になんとなく行く。という家庭も多いはずです。 しかし、このような選択は間違っています。 一番大事なのは、家庭の方針です。つまり、ゴールを決める事です。
実はゴールが難しいほど、受験のルートを選ぶのはカンタンです。国立大学に合格して、医者になりたい場合で考えてみましょう。住んでいる場所は東京城南エリアとします。
4年生からsapixに行き、男子なら「開成」女子なら「桜陰」に入ります。次に、鉄力会に入り、1日4~8時間以上勉強をします。
ひたすら勉強をして、高校2年の段階では、高校の範囲を3周ほど終わらせておけば、難関国立大学に合格できます。逆に言うと、これだけ勉強しないと、難関大学に合格できない時代なのです。
普通の中学、高校に行っていたら、合格率が下がるだけです。
塾に100人生徒がいたら、第一志望に合格するのは3人ほどです。残りは、レベルを落として学校にいきます。この事実を覚えておくべきです。
医者などを目指す場合は、実は進路はカンタンです。
進路が難しいのは、中堅レベルの子です。 普通の家の子は、特段、スキルもなく、地頭もよくありません。よって、親も、子供が向いているものが分かりません。
スポーツをやらせてしまったりする事が多いですが、基本的にスポーツが出来ても、資本主義社会ではあまり意味がありません。
完全中高一貫校でスポーツまで出来る学校はありません。それが答えです。
スポーツをすると、根性がつき、集団で何かをする能力は高まりますが、スポーツで全国大会に行くよりも、偏差値を上げておいた方が、明らかに人生ではプラスになります。大人になって、走るのが速くてもあまり意味がありません。
サッカーがうまくても、野球がうまくても、所得を増やす事と、あまり関連性がないからです。
勉強の邪魔にならない程度に抑えておきましょう。
偏差値が中途半端な学校では、 文武両道など美辞麗句を並べていますが、あんなのウソです。騙されてはいけません。
口コミなどで「自称進学校」と呼ばれるレベルの学校ほど、「文武両道」と言っています。これは、文では「進学校」に全く歯が立たないので、部活で生徒を集めようとしているからです。騙されてはいけません。
武だけができても、低賃金の仕事にしかつけません。資本主義社会では、文があるから、武が生きるのです。 外資系金融、国家公務員になった方が、人生は楽で、楽しいです。 楽しくなくても、資本主義社会におけるひとつの幸せは、お金が多い事なので、幸せの片りんを味わう事は可能です。
偏差値が高い人はいいですが、取り柄のない凡人がスポーツにはまっていくと、偏差値は下がり、Fラン大学への道一直線になります。 気を付けましょう。競争するよりも、協力して結果を出す方法を覚えるべきです。
普通の家庭は、個別指導の安い塾へ。エリートを育てるなら、集団授業の学校特化型の専門塾(4大塾)、中堅なら、値域で口コミの良い塾へ行かせましょう。
・家庭の方針が大事 ・中堅レベルが一番難しい ・スポーツに没頭しすぎるな |
5.まとめ
まとめ
個人種目のスポーツを見ていると、これには、意味があるのか?と思ってしまう事が多くあります。 社会はチーム、集団で成り立っています。 社会はテクノロジー化が進み、個人の力に頼る事、個人に依存するような仕事はドンドン排除する方向に動いています。 資本主義社会は今後、AIとロボットが組み合わさる事で、大きく変化していきます。
生産性が一気に向上され、人が必要なくなる、人の介入が最小限になる。という社会が出来上がるはずです。 20年後の社会では、AIとロボットを使ったモノが、資本主義経済で勝つ仕組みになっているはずです。
日本は「和」を重んじて、困った人、弱い人を助ける社会でした。
しかし、間違った教育のせいで、昭和、平成と競争主義がはびこり、弱いものを助けず、ほおっておく個人主義が蔓延してしまったように思います。 物は人の心までは、豊かにしてくれません。
人の心を豊かにするには、「お互いに助け合う」「弱者を切り捨てない」社会をつくる事が必要です。 個人の力は大事なのですが、幸せに生きるには「共同体意識」を持つことがとても大事になります。
集団の中で、幸せを感じる事ができなけば、精神疾患になりうつ病になってしまうだけです。
日本は、精神疾患の患者の数が約586.1万人と、過去最高になっています。およそ30人に1人が精神疾患をわずらっています。 これは、国の教育がおかしく、助け合う精神、弱くても生きていける社会ではなくなっているからではないでしょうか?
詰め込み教育をしながら、早期にイエナプランや、フィンランドのような教育を追加する必要がある。と思います。
さらに、自分たちの民族に対する誇りを取り戻す必要があります。おかしな歴史観を植え付けられ、奴隷になっているのが今の日本です。
「自分で選択する」「他人と協力して課題を解決する」「弱者を助ける・協力する」という事を小さいうちから教えていかないと、日本はもっとダメになってしまいます。
社会を変え、良くしていくのは政治ではなく、我々一人一人の考えと、実行です。 団結して、日本を変えましょう。 一人の行動が、大きな渦をつくり、社会を変えます。ぜひ、一緒に戦いましょう。
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